Web業界の中で生きていく為に必要なスキル
たかだか5年間やってきただけだが、自身の経験から幾つかの根本的な事が見えてきた。
勿論、この感覚は今現在のものに過ぎない。
5年先には考えは変わっているかもしれないし、もっと洗練されたものになっているかもしれない。
Webは常に新しい技術だったり、概念が流行りだす。
僕も、2,3年前は比較的新し物好きの性格なため、githubや海外のフィードなどは積極的なキャッチアップしてきた。
でも、ただそれだけだった。
今振り返ってみると改めて実感するが、これまで、無意味な情報が殆どだったかもしれない。
確かに情報を仕入れるのは楽しい。
いち早く見つけ、シェアしたりなんなりするときは高揚感を覚えたこともあった。
こんな便利ものが出てきた!凄い!なんて感情。でも、その感情でお終い。
きっと、世の中で新しい技術や、ソフトウェアが生まれるのには必ず理由があって、何かしらの課題を解決するために生まれるものだ。
大切なのは「なぜ作られたのか」であって、その理由を理解出来なければ、そもそも使う場面もわからないだろうし、実際に使ったとしても、導入しない方がマシな場合も多々あるだろう。
そして、理由を理解する為には基本的なスキルを持つことが必要不可欠。これを痛感した。
世の中、技術の下層レイヤーにいけばいくほど変化のスピードは緩くなっていく。
その根本的な知識がないと表層的な技術を追うしかなく、学ぶのに多大なコストがかかる。
逆に、下層レイヤーの知識があると、新たな技術が出てきたとしても、それは応用に過ぎないため、学習コストは低い。
そのため、必要な時のみ学んで活かせばいいのだ。
情報を仕入れたタイミングで、それが何のために作られたのか考え、自分の条件にマッチするとき利用する。そういうサイクルにしないととてもじゃないが無駄な学習が多くなる。
JavaScript の フレームワークを例に考えてみる。
きっと、基礎的なスキルがないと、そもそもどんな時に使うかもわからないし、多数あるフレームワークの中から何を採用すればいいかもわからないだろう。闇雲に試しに使っては捨てを繰り返し、結局止まるのはフレームワークというか、JavaScriptの書き方の問題だったり、DOMだったり、APIの使い方だったりする。
それだったら、最初に基礎的な知識を学ぶべきだ。
普通のエンジニアさんにとっては、本当に当たり前のことだろうけど、独学でやってきた僕にとっては気付くのが遅かった。
一体どれだけのツールを無駄に試したことか。
ただ、情報のキャッチアップはしなくていいいいということではない。
自分が考えつかなかった考えの知るという意味では、とてもメリットは大きいとは思う。
過剰なキャッチアップは悪だというだけで、ある程度は必須だと思う。
とりあえず、基本的なスキルが自分には足らないと感じたら、まずはそこに自分の時間を投資すべきだと考えるだけだ。
Web業界の中で生きていくために必要なスキルは、自分が何を学ぶべきかを正しく理解する力だと思った